フリーランスを始めてから精神的にも肉体的にも外と接する機会がない。所謂「穴熊状態」というものになっていることに危機感を覚え、或る日突然本を読むようになりました。とはいえ1ヶ月に1冊程度なので、普通に本を読んでる人から見ると鼻で笑われそうですが。
「デザインって何?」という純然たる質問を時々自分に問いかけることがあります。
高校生ぐらいから問われているこの質問に、自分でも時々答えがわからなくなることがあって、そういう時すごく不安になる。
ホワッとはわかっているんだけどうまく言語化できなくなったり…
そういう部分を水野学さんの本は呼吸をするように説明してくれるので読んでいるとすごく安心したりする。
まあ、安心するけど。けれども、何かが劇的に変わったりするわけではない…
まったく成長できてない…
どこかの記事で「自己啓発セミナーに参加して頭の中だけ啓発されて実行に移さない人」の話を読んだことがあるけど、これはもしかして、もしかしなくても私のことなのかもしれないな。。。
仕事を始めたばかりの頃はとにかくすごい人たちに囲まれていて、毎日凹んだり、悲しくなったり、ただただ自分が惨めになったりしていたけれど、そういう機会は自分にとっては必要な機会だったんだろうなぁと今になって思います。
SNSでは「自分を痛めつける必要はないよ」なんて甘い言葉が蔓延しているけど、それに甘えた結果数年後の自分にどんな見返りがやってくるのか、考えるだけで私は恐ろしかったし、実際今でも考えたくない。
話を戻す。
穴熊状態から脱却するもう一つの方法、SNSをやればいい。
ツイッター、フェイスブック、インスタグラム…SNSのおかげで精神だけを外に出すことは容易になりました。これは本当にありがたいことです。
しかしながら最近のSNSは毒にも薬にもならない言葉がありとあらゆるところから回ってきて、無責任にも私を安心させたり怒らせたりする。そして言葉足らずの発言をすると他人から脊髄反射のような誤解をされる。
私は物理的にも精神的にもSNSに時間を浪費していくのに疲れてしまいました。
プロジェクトマネジメントを生業とする主人に言わせれば「プロモ目的以外でSNSを利用する一般人など暇なだけだろう、気にするな」とのこと。
それは本当に本当に効率のいい割り切り方だね。だけど私にはできなかった。。
直接他者から刺激を受ける、本を読むこと、SNS、、、、
どれも穴熊から脱却できる方法だけど。圧倒的に何かが違うような気がする。接している人間の「質」とか「密度」とか「距離」とか。
もちろん全ての接し方を人生の中で遂行していくということはできるのだろうけど
限られた人生をうまく、快適に生きるためにはそれぞれを「選択」をすることが私には合ってるのかもしれないな、と思った次第です。