50万円を失った話

このブログ記事の続きです。

「結局何に対して後悔しているのか」ということについて書けなかったのでそれについて書きます。

 

後悔していることは2つありまして、そのうちの1つがお金です。

私は彼に別れをうまく話せなかったために50万ほどのお金を失いました。

 

前回のブログの流れで、「もう彼とは別れよう」「一旦何も考えず忘れて実家で休もう」そう思った矢先です。

なんと、彼は私に何も言わずに、なん十万もする婚約指輪と真っ赤なバラの花束を購入し、私に渡したのです。

その日は涙が止まらず、「そうなる前にきちんと言えなかった」という自分に後悔した記憶があります。

 

話し合いなんてできませんでした。なぜなら彼は私のいうことなんて一ミリも聞いてないし、何を言おうと自分のことしか信じなかったのです。彼には今までこんなことを言われたことがあります。

 

(徹夜続きで仕事に追われる私に向かって冗談じみた声で)「もう一回死んでみる?(もっと働こうよという意味)」

(会社がおかしい、すぐにやめたいと言った時)「信じられない 努力が足りない」

(頑張って仕事をして評価をされた時)「人はそんなにすぐ信用しないよ」

(素敵な人の話をした時)「君は人を見る目がないからなぁ」

 

今思うとハチャメチャにモラハラなんですけど、自分ではなかなか気づかないんですよね。

当時の私はこういったコミュニケーションを当然のように投げかけられていて、そして私自身も同じように友達に投げかけていました。どうりで友達が減るわけだなあと思った次第です。(今でも付き合ってくれている友達には本当に頭があがりません…)

 

そんなは言動から彼とはこの「指輪バラ逆サプライズ」について話し合いができず私は口をつぐむことしかできませんでした。

(悲しいことに彼は涙を流している私をみて嬉しくて泣いた・感極まってしばらく話ができない状態と勘違いしていました)

 

しばらく話し合いができず、悶々と日々を過ごし、様子を伺うような毎日でしたが、その後縁を切る大きな引き金となったのは、「就職先の会社の様子のおかしいので辞めたい」と伝えた時に「〇〇(日本を代表する大手IT会社)に就職できなければ転職はゆるさない」と言われた瞬間でした。その「様子のおかしい会社」には同期の女友達(既婚)がいて、その友達は旦那さんに「そんな会社すぐに辞めてほしい心配だよ」と言われていました。今ならはっきり言える。私もこんな風に言われたかった。

激務の会社にいたおかげでお金を使う暇がなく、貯金がどんどん溜まっていた私。お金に困ってるわけでもなかった。すでに身も心もボロボロでした。それでも彼は例の大手に転職するか、様子のおかしい会社に居続け、何かを成し得てこいと言っていました。

 

結局どうしたのかというと、彼には内緒で転職活動をしてそこそこの上場企業に就職が決まりました。

さて、内定が出た後に「実はね・・・」とこっそり就職活動をしていたことを伝え、内定の書類を見せた時、彼はなんと言ったでしょうか。

 

「すごいね、君でも上場企業に就職できるんだ」

 

これです。

 

もう完全に心が彼から離れた瞬間でした。

彼と同居していた私は無言でダンボールをアマゾンで注文し、さっさと荷物をまとめて実家に帰りました。

彼は別れ際に長い長い手紙を私に渡して「どうか考え直してほしい」と言っていましたが私は返事をしませんでした。

 

数ヶ月後に彼から「勝手に買ってきた」指輪と私が持ち帰った家具や諸々の分のお金を請求してきました。合計だいたい50万前後だったような気がします(忘れたw)これで手切れできるなら幸いだと思い私はさっさと振込しました。

これをいうと「彼はなんてがめついの!」と思う人がいるかもしれないですが、彼はお金が欲しかったから連絡してきたわけではなかったと思います。

おそらく、彼の母が原因だろうなと思いました。

私は彼の母と面識がありました。彼の母は最初から私のことをすごく嫌そうに見ていたことをよく覚えています。そういう人の見下したいや〜な感じってすごくわかりやすいです。相手のつま先から頭の上をすーっと見てから話しかけるんですよね。

 

彼の母が私を警戒するのは無理もないことです。

じつは、彼が婚約破棄をされたのはなんと今回を入れて2度目。1度目の婚約破棄はなんと結婚式の直前にあったそう。とにかく彼はその彼女のことをボロカスに言っていました。それぐらい、傷ついたんだと思います。

彼の母はその1度目の婚約破棄の彼女のことをすごく深く恨んでいるようでした。私もいつかそういう行動に出るんじゃないかと常に見張られていました。(彼の母は1ヶ月に1回突然訪問してくるよ!)

 

私が彼に別れの言葉をはっきりと言えなかった原因の1つはこれでした。

彼の結婚に対するつめよりかたはとにかく用意周到で「怖い」の一言に尽きました。周りを固めて、私が断りにくくなるようにしていました。彼の母にそうしろと言われたのかもしれないし、彼が計算してそうしてるのかもしれないし、原因はわかりませんがとにかく彼の行動の一つ一つに「絶対に失敗できない」という強い脅迫概念のようなものを感じました。

 

また、話が変わるのですが、私と彼が付き合っていることを知る友人たちはいつもこう言っていました。

 

「いいな〜彼とだったらお金に困らないじゃん」

 

そう、何を隠そう会社の支えとなる程の立派な人物には高給取りというオプションがついています。

私はそれが理由で付き合ってるわけでもなんでもなかったので、言われると正直ムカついていましたが、そんなこと周りからしたら関係がないんでしょうね。

 

・結婚することを前々から言ってるのになかなか承諾しない

・「会社辞めたい」とゴネゴネしてわがまま全開

・努力をしたがらない

・そもそもなんか頼りない

・そこそこの値段の指輪を渡した直後に突然の家出

 

彼の母的に見るにこんな感じでしょうか

 

「ちょっと厳しくしたら愛想つかして!やっぱりお金が目的だったのね!!お金返してよ!」

 

うん。多分こんな感じだったと思います。想像ですけど。

少なくとも20代前半の極貧ペーペー社会人にこれほどの金額を請求することってあまりにも異常じゃありませんか。

50万ってそこそこ大金じゃないですかね。もちろん指輪は彼に返しました。

「彼と結婚すべき!」と私のことを説得していた共通の知人にこのことを話したら、さすがに反論できなかったようで絶句しておりました。

 

今思うとすごい被害者意識でことを起こしていますけど、私も同じように傷ついてるんですけどね。

今も彼の母は私がなんの心の傷も抱えずにのんびり暮らしてると思ってるんじゃないかと思います。

 

まあそんな感じで私の意気地がなかったために50万払ってしまったというお話でした。

50万あったら今払ってる学特払えたな〜〜

(う〜んやっぱり長い…もう1つ後悔のことはまたいつか書こう)